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マキシムス「だがな俺だって剣を誰かに教わった訳じゃない。ドクトーレの訓練を言われた通りにやってきただけだ。個人的に人に教わることは強くなる近道かもしれないが、剣闘士なら自分で強くなる道を見つけろ!強くなることに躓いたら他人の技を見て盗め!」
ディアブロ「……」
マキシムス「アリーナで負けたら誰も助けちゃくれない。負けたって教わった奴のせいにして生き延びれるなんてこともない。勝手に強くなって勝つしか生き延びる方法はない」
ディアブロ「分かった」
マキシムス「………1つだけ教えてやる…」
ディアブロ「ん?」
マキシムス「人生で負け越しを許すな」
ディアブロ「負け越し…?」
マキシムス「訓練で三回負けた奴がいるならそいつに四回勝て。一発殴られたんなら二発殴り返せ。腕を落とされたら両腕を落とし返せ。犯されたんなら相手以上に乱暴に犯し返せ」
ディアブロ「そんなん無理だろ…何年も前に負けた喧嘩を引きずってやり返すってことか?」
マキシムス「俺は負けたとしても何年越しでもやり返してきた。俺の今の人生で負け越したことは一度もない。そして、全ての敗北を無くした時俺は誰にも負けなくなった。負けなければ勝利から勝手に近づいてくる」ディアブロはどこか感銘を受けた。
マキシムス「だからお前はハメトリヌスを犯し返せ」
ディアブロ「…犯し…かえす…?!」
~夜~
剣闘士たちは食堂でパンと海鮮の詰め合わせの夕食を食べている。
アクレス「ちっマキシムスの野郎…あいつが一日中ガキとつきっきりだから手出しできなかったぜ」
ハメトリヌス「ふふ…ビビってるねぇアクレスくん。同じ一級剣闘士として恥ずかしいよ」
アクレス「うっせーな。いつかマキシムスだって越えてやるよ」
ハメトリヌス「夕食の後はお楽しみが待ってるぅ。ボッキしてきた」
アクレス「聞けよ、人の話」
ハメトリヌスはディアブロを見つめた。そして舌をレロレロと動かした。
ディアブロはウィールと食事を摂っている。
ウィール「お前、今日すごかったなマキシムスさんに何か教えてもらったのか?
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