第2話 公開処刑

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アウレリウス「あそこにいるバルダーノという男は君の剣闘士なんだろ?いい動きをするな。私の耳まで君の働きは聞いているよ。いい剣闘士を複数持っているらしいじゃないか。あのマキシムスも君のところだろう。」 ガリウス「光栄です。」 アウレリウスの衛兵が静かにガリウスの後ろに近づく。そして小声でガリウスに言う。 衛兵「気安く陛下に話しかけるな。ラニスタの分際で」 ガリウスは一口ワインを飲む。 ガリウス(まだ10代前半であの動き…。将来性はありそうだ) ~アリーナ~ ディアブロとバルスは二人でバルダーノに挑んでいるが明らかに劣勢だ。二人とも切り傷が増えている。戦いながら会話をしている。 バルダーノ「てめーらは絶対に殺す!!捕虜なんかに傷をつけられるなんて恥だぜ!!」 バルダーノ「てめーら母ちゃんか妹か姉いるか?」 ディアブロ「はぁ!?いねぇよ!!てめぇらくそローマに殺されたんだよ!」 バルス「ディアブロ!構うな!!戦いに集中しろ!!」 バルダーノ「それは残念だ。」 バルス「!?」 バルダーノ「お前らを殺した後見つけ出して犯してやろうと思ったのによ」 ディアブロ「てめえええ!!」 バルス「ディアブロ!!」 ディアブロは一人でバルダーノに突っ込む。ディアブロは斬りつけようとするもののバルダーノに避けられ腹を蹴られる。ディアブロは少し吹っ飛び苦しみ悶える。 ディアブロ「ぐおおぉ…」 バルダーノはディアブロに留めを刺そうと走り出す。 バルダーノ「まずは一人!」 ディアブロ(やべぇ…体が動かない!) バルダーノがディアブロに留めを刺そうとしているするとバルスが間に入り胸を貫かれた。 観客「うおおおおおお!!」 バルダーノ「ちっ、邪魔だよ。」そう言ってバルスから剣を抜く。 バルス「がふっ…!」 ディアブロ「バルス…お前…なにしてんだよ」 バルス「アウェイアさんに約束したんだよ。絶対にお前を生きて返すって」 ディアブロ「バカヤロウ…だから子供扱いすんなって…」 バルス「お前は生きて返すんだ!!それまで俺は絶対に倒れない!!」バルスは剣を捨て振り返りバルダーノに向かって手を前に出した。バルダーノは既に剣を振り始めていてバルスが右腕でバルダーノの左腕を組むのと同時に首を刎ねられた。 観客「うおおおおお!!」 ディアブロは声が出ず只精神的衝撃を受けた。
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