忙しい人のための かれん

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3  似た者同士の真琴と島田、そこに能天気な理沙を加えたチームは「カレンコレクション」に挑む。  「カレンコレクション」はドットで描かれたレトロRPG風の画面で、雰囲気こそ模倣の寄せ集めであるもののシナリオは完全にオリジナルであり、舞台は夜の広北大学、戦闘は敵が出題する問題に解答するというものだった。  そして「カレンコレクション」では「大学に潜む危険」を啓発するような物語が展開され、最初の理学部ステージでは変態教授が女子学生を蹂躙する悲劇の結末を見る。  教訓を垂れるようで、それでいて主張が明言されないまま「カレンコレクション」は進行し、ゲーム内の敵が出す問題は難しくなっていく。  真琴は、アルバイト先で真琴が「隊長」と呼び慕う先輩、伊東から3年生の窮状を聞き「1年狩り」に警戒するよう助言を受ける。  この「1年狩り」現象は、業を減らすアイテムが「カレンコレクション」内で売られている一方、ゲーム内で出題される問題が上級生に不利であることから生じたもので、一向に収まる様子がない。
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