episode1

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トントン拍子に話は進み、 5日後には、顔合わせに店へ訪れていた。 【Dining bar four season】 店名が下げられた大きな門扉の奥にはテラスがある。 2人がけのテーブルと小さな池 緑が豊かで、そこかしこに薔薇と思われる花が咲いている。 ジュリアンが置いてある所なんて、初めて来たなー、と 真っ白な男の子の像を、眺めていた。 ーカランカラン ドアベルの音がなり、 視線を左へ移すと まだ見慣れない顔が姿を見せた。 「いらっしゃい。今アイドルタイムで誰もいないから入って、オーナーも来てるよ」 「一宮さん、こんにちは。綺麗なお店ですね」 「その庭、オーナーの趣味なんだよね。水やりが結構面倒なんだ。…さぁどうぞ」 促されるままに店内に足を踏み入れると、 白く短い廊下があり、その先にはテーブルが等間隔に並べられている。 その一つに、細い人影があった。 「こちらがオーナー兼店長の中田さん。で、中田さん、こちらが俺のスカウトした、篠原 秋夜〈シノハラ シュウヤ〉君」 どう見ても、幸薄そうなヒョロッとした冴えないオジさん 優しそうではあるが、シェフのようなイケメンオーラは一切無い。
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