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「…うん!」
リアンも息を切らして言った。
そして二人は、顔を見合わせて笑いだした。
今日初めての笑顔だ。
「…なぁ、リアン。このまま学校に戻ってもお尻叩きの刑が待ってるだけだから、このまま秘密基地にいようぜ!!」
ドニーが穴だらけのソファーにドカッと座った。
「うん!」
そしてリアンはドニーの横に腰掛けた。
この秘密基地は空き家を改造して、リアンとドニーが数日掛けて作った基地だ。
ソファーをごみ捨て場から拾ってきたり、穴の空いた壁を板で塞いだりと、思い出いっぱいの場所だった。
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