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そして二人は懐かしむように、思い出を振り返った。
話しは尽きる事はなかったが、時間は無情に流れ、外は夕焼けに包まれ始めた。
「…そろそろ帰らないと、母ちゃんに叱られちゃうな」
ドニーは寂しそうに呟いた。
「…うん」
リアンも同じ気持ちだ。
「…リアン…離れてても俺達はずっと親友だからな!」
ドニーはリアンの手を握り締め、涙を堪え、無理やり笑顔を作って言った。
「うん!」
リアンもドニーと同様に涙を堪え、力強く握り返した。
そして二人は秘密基地を出て、歩き出した。
するとドニーが呟いた。
「…あっ、かばん学校だ」
リアンとドニーは、かばんを取りに学校へと向かった。
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