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「大丈夫だって!…それよりちょっと、台所のシチュー見てきてくれないか?今煮込んでるんだ!」
「…うん、でも気を付けてね」
何か後ろ髪引かれる思いがあったものの、リアンは台所に行き、シチューの鍋をのぞき込んだ。
シチューは実にうまそうに煮込まれている。
リアンがシチューを味見しようとした時、外から地響きと共に物凄い物音がした。
嫌な胸騒ぎがしたリアンは、急いで外へと飛び出した。
「いてててて!!」
そこには地面に座り込んでいるジャンの姿があった。
どうやら屋根から降りる時に、ハシゴから落ちてしまったようだ。
「…大丈夫?」
リアンは優しくジャンの肩に手を掛けた。
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