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リアンは今の暮らしのような苦労する事無く、暮す事ができるだろう。
リアンと別れて暮す事は死ぬほど辛かった。
だが愛するリアンの為を思い、ジャンは答えを出した。
「…あなたと暮す事が、リアンにとって幸せなことなんでしょうね…分かりました…リアンをよろしくお願いいたします」
噛み締めるように言いながら、ジャンは涙をボロボロと流した。
「…ありがとうございます」
マドルスはそう言いながら、またジャンに札束を渡そうとした。
「…いりません」
ジャンは金を受けとることはなかった。
マドルスは、自分が五年前からフェルドを探す旅をしていた事を話し始めた。
その話しが終わる頃、リアンが病室に入ってきたのだ。
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