第1章

3/4
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
『先行列車が遅れているため、この列車も遅れております。 お急ぎのところ、大変申し訳ありません』 「あぁ、くそ!」 リクライニングシートに座りながら、片足をコツコツと規則正しく上下させる。 別にリズムをとってるわけではないものの、イライラすると何故かいつもやっている。 それにしても、今日は重要な会議だからと、普段は乗らない通勤ライナーに乗って、会社には三十分以上早く着くはずだったのに。 実際には、接続待ちだ先行列車の遅れだとかで何時もより時間がかかり、会社にはギリギリ間に合うかどうか。 『間もなく、東皆川、東皆川です』 ーー着いた! ドアの前に立ち、開くと同時にダッシュ。 もう、色んな人にぶつかりながらも、ダッシュして、駅からすぐの会社に向かう。 そのかいあって、ギリギリ会議には間に合った。 危なかった。 もう少しで、全てがパーになるところだった。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!