第1章

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部屋に上がり込んできたニレは、何やら大きな包みを抱えていた。 「これ、多分いるかなって!持ってきた!」 「なにこれ?」 包みを開けると、中身は趣味の悪い着ぐるみ。 「いやー、なんか金色のゴリラが夢に出て持ってけってさ!」 「それが出たきたまではいいとして、なぜそれを真に受けてこんな大荷物を...」 「結果オーライだな!」 「あ、ああ。で、この見た目には何も言わないのかニレ。」 「ちっちゃい頃の夢が叶ったな!おめでとう!」 「頭大丈夫かお前?」 良くも悪くも素直でポジティブなのが彼のいい所だが、アクシデントが起きた時は見解の齟齬がどうしても起きるな。
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