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「なんか体は無事みたいですね」
「でも死んでるのじゃ」
「これなら元の世界に戻れるんじゃないかな~」
「死んでるから無理じゃろ?」
「僕に聞かれたって分かりませんよ。そもそもあなたは何者なんですか?」
「さっき声だって説明したはずじゃ。同じことを二度聞くと馬鹿だと思われるぞ」
「思われたって結構です。だけど、わしは声じゃとか言われてもねぇ……」
「なんじゃ、不服かね?」
「いえっ、でも僕は無知なので、もう少し詳しい説明が欲しいかなぁって……」
「うむ、よかろう。お主はトラックに轢かれて死んだ。そしてこの白い世界にやって来た。わしは白い世界の声であり、この世界について詳しく知っておる。無知なる若者よ、なんでも質問したまえ」
「やって来たのはいいんですけど、僕はこの白い世界で、このまま生きていくんですか?」
「まぁそうじゃな」
「ちょっ、それ普通に無理でしょ。こんな白くて広いだけの世界とか退屈すぎる」
「いやいや、地球で高校に通うよりも、ここはずっと刺激的な世界なんじゃよ」
「あっ、僕が高校生だったとかも知ってるんですか?」
「まぁ、ずっと見てたんでね」
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