第〇章 都市異変

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生徒のみんなは訳もわからないのでとにかく逃げ込むしかなかった。俺も他の生徒に続こうとしたのだが、事件現場の方に妙な光が見えてそちらへと走り出した。 街は瓦礫に埋まっていて、ところどころ道が塞がっていた。 もう少しで現場に付くところで走ることに集中していたため、足元をよく見ていなかった。 気づいた時には何かに躓いて転んでしまっていた。 (何だこれ?)虹色の様な色に薄く輝く石が足元に落ちていた。 怪しいと思ったのでポケットへとそれをしまいまた走り出した。幸い怪我はしていなかった。 現場に着くと本当に隕石が落ちたかのような大きな穴と炎があった。 (こんなでかいものどうやったらできるんだ?) すると、急に顔の前五センチメートル程の所を鋭い何かが飛んでいった。 「貴様は誰だ。」 声の方を向くと黒くて長い髪をなびかせた少女が現れたのだった。 「俺は神林 優人だ。それはそうと君の方は何なんだ?」 彼女は俺の言葉を聞き軽く鼻で笑ってから 「私に名前などない。だが、貴様達地球人に合わせるとしたら宇宙人とでも言った方が早いかもな。」 「まぁいい、さっさと私の前から消え失せろ。貴様も私を排除するという考えのやつならここで始末しても良いのだが。」 「ちょっと待て、君を排除するってどういうことかさっぱりわからないんだが。」 彼女は驚きと怒りとが混ざったような表情で     
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