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第一章 都市の防衛
1.宇宙人再び
かれこれあったその日の夜,夢を見た。
俺は何もないただの暗闇の様な空間に閉じ込められた。
果てしなく続く無の世界、ここはどこなのか?と言ったような疑問も感じたが特に気にしていなかった。
そんな中、急に暗闇に一筋の光が見えた。
その瞬間爆発の様なものに巻き込まれる。
目が覚めたようだ。いつもと変わらない天井がある。
(さっきの夢といい、昨日の出来事といい、すべてなかったことだよな?)
昨日来ていた服のポケットに手を入れて探ってみる。
すると、そこに昨日の虹色の石があったのだ。
それは突然光って、部屋はものすごい閃光に包まれた。
(くそ、目が開けられない。)
そして、光りが落ち着いたところで辺りを見回すと昨日の少女がいた。
「貴様がその石を持っていたとは思わなかった。まぁそれはいいとしよう。ここはどこだ?で、何の用で私を呼び出した。」
「え?俺が呼び出したの?」
呆れた表情を彼女は浮かべて
「それも知らずによくもこの石を使用したものだ。
知らなくても仕方ないとしよう。」
「でも、君と少し話したかったから、結果オーライってことにしておくか。」
「話しとはなんだ?」
「簡単さ、君には地球という世界を知ってもらう。暴れて無くしてしまうようなところじゃないってことを証明してやるよ。」
「面白い、その話に乗ってやる。」
「よし、だけどどうすればいいんだ?」
またまた彼女は呆れてしまったような表情をした。
「お前は私にやられたいのか?目の前で私の恐ろしさを知ったはずなのに、それでも怒らせると言うのか?」
俺は彼女の怒りが溜まって来てることを察して、
「そんなつもりはない、じゃあ俺の家へ来てくれ。」
彼女は不満にも思っていないようで、案外容易くついてくることを選んだ。
家に着いた、するとちょうど母が出てきた。
「優人、この人誰?もしかして彼女??」
(この人は馬鹿なのか?)
「違うよ、これから言うことにびっくりしないなら正体を言う。」
「別にいいわよ」
母は余裕の表情を浮かべていた。
「なら言うぞ、この人宇宙人ね、こないだの事件の原因の」
「あらそう、で?正体ってそれだけ?」
(この人大丈夫か?)
「は?驚かないのかよ?普通、宇宙人って言われたら驚くだろ。」
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