間一髪

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***** 「おっしーい! あと少しだったのにぃ!!」 「零コンマ5秒くらい、声をかけるタイミングがズレていたんだって」 「えー。私のせい?」 「そうだろ。俺のコントロールはバッチリだったろ?」 「確かに確かに。っつか、今度はあのオッサン狙おうぜ!」 「オッケーイ!」 「これなら当たっても『わざと』じゃないしぃ。不運な『事故』で済ませられるもんね」 「そーゆーこと。単なるキャッチボールも飽きたし。こういうスリルある『的あて』って、楽しいよな」 「ねー。当たらなきゃ当たらないで、私は『感謝』される立場だしぃ」 「お前が一番、おいしいよな」 「まぁねぇ~」  三人は明るい声を上げて、それぞれの持ち場へと再び移動する。  その目はまさに『悪戯っ子』そのものであった。
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