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「おっしーい! あと少しだったのにぃ!!」
「零コンマ5秒くらい、声をかけるタイミングがズレていたんだって」
「えー。私のせい?」
「そうだろ。俺のコントロールはバッチリだったろ?」
「確かに確かに。っつか、今度はあのオッサン狙おうぜ!」
「オッケーイ!」
「これなら当たっても『わざと』じゃないしぃ。不運な『事故』で済ませられるもんね」
「そーゆーこと。単なるキャッチボールも飽きたし。こういうスリルある『的あて』って、楽しいよな」
「ねー。当たらなきゃ当たらないで、私は『感謝』される立場だしぃ」
「お前が一番、おいしいよな」
「まぁねぇ~」
三人は明るい声を上げて、それぞれの持ち場へと再び移動する。
その目はまさに『悪戯っ子』そのものであった。
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