0人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女は持参の弁当を持って僕の隣の椅子を引いた。
「ご一緒しても?」
「僕は構わないよ、君がこんなおじさんと一緒の昼食でよければ。」
「おじさんなんかじゃありませんよ、私だってもう23ですし…。」
「まだ若いじゃないか、5つ違うと大きく違う事もあると思うよ。」
そう言う僕を見て、彼女はぷくりと頬を膨らませた。
冴えない一日の癒しになった事は確かだ。
横峯さんとの会話はとても和やかで楽しいものだった。何度か園田さんを思い出したものだ。
そう考えると僕は意外にも園田に未練があったのかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!