8人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「しりとりで、急にウカンタって言葉が出てきて、何だかそれが変に面白くてさ」カラカラと笑う嫁に毒気を抜かれた……
その日はそれで終わった。
疑って悪かったと謝る俺に、柔らかな笑顔の嫁だったが、それからの生活が少し変わったのだ。
俺はエブリスタ?とやらにゲストとして頻繁に出入りする様になった。
最初は、やはり拭えない妻への不信感から。
けれども嫁は、本当に小説やエッセイを更新していた。
その中で知ったのだ。
子供が欲しいこと
愚痴を言いたくないけれど、新しい土地で寂しいこと
いつか、1本でも良いから、自分が納得出来る物語を書き上げたいこと
知らなかった嫁の顔を見て、胸が詰まった。
最初のコメントを投稿しよう!