紅の龍

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「今のグッと来た」 自分で誘導して言わせてのに、思いっきり煽られた。こんな切なそうな顔をしながら強請られたら悩殺だろ! 彼はさっきから何回か軽く絶頂を迎えていたので、柔らかな太股は震えが止まらずに力が入らない様子だ。 柔らかな足の内側を擦りながら痙攣が収まるのを待つ。すると、さっきまでオモチャで快感を与え続けられた人は、小さく腰をくねらせた。 「なに?疼いてる?」 「恥ずかしいこと・・・言わせておいて・・・放って置かれるのか?」 「そんなつもりはないんだけど・・・オレもかなりヤバいし」 ふと理玖の昂りにしなやかな指が探るように蠢いた。 「おっと、がっつき過ぎ。桂斗からのお触り禁止だって・・・」 「俺だって・・・お前を良くしたい。一方的なのは・・・イヤだ」 「そういうのも有難いけど、今はダメだよ。ねぇ、そろそろ立てる?足に力はいるようになった?」 「ああ・・・大丈夫だ」 その言葉を聞いて理玖は恋人の躰の拘束を解いて自分の前に立たせる。一瞬ふらついたが後はしっかり立って倒れることもない。 「じゃあ、前のガラスに手をついて腰を突き出して・・・腰振って誘ってみてよ」 「バッ・・・バカか!///」 「オレの言った通りにするんでしょ」 「うっ・・・こんなバカなことして・・・///」 本気で嫌なら、空手の達人だし弟のバカな提案に殴るなりして抵抗する筈だ。そうはせずに、耳まで赤くなりながら彼はガラスに手をついて腰を上げた。 『ホント、ドMだよなぁ』 それで感じてくれているならそれでいい。この頃、自分もドSになってきたと感じている。 あの男と変わりねぇなぁ・・・ 自分のベルトを外す音で、ガラス越しに彼の熱が硬度を増し、蜜が溢れ出すのが見えた。なんてかわいい人なんだろう。 背中の龍が鮮やかに蠢く。まるで理玖の欲望が自分を貫くのを今か今かと待っている様だ。 「エロっ」 ボソリと呟いて龍に覆いかぶさる。 ゆっくり、焦らすようにナカに侵入すると熱い粘膜が理玖に絡みついて、思わず少し達してしまう。 『ヤバいな・・・我慢した分、堪え性が無くなってる』 荒くなった息を整えながらナカの粘膜を堪念に擦りあげる。 「あっ・・・んンッ・・・うっ・・・ふぁ・・・」 激しくしない方が、余計彼を感じさせているようだ。甘い吐息は絶え間なく漏れて、抑えられなくなっている。 「かわいい」 耳朶を舐めながら彼の愛液でまみれた屹立の先に爪を立てる。

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