佐伯柊哉/日記。

日記

3月+日

３月になった。
特にいつも通りかと思ったが、仕事場に取材が来た。
取材の内容がイケメン特集。
イケメンなら、同期のアイツにぴったりだと思う。
見た目が爽やかな好青年。偶に子犬の様に喜怒哀楽激しいが、それ以外ならイケメンだと思う。

だが、アイツの取材はとっくにやっている。今回は俺だそうだ。モデル以外に撮られるのが嫌なので遠慮した。だが、どうしても取材したいと言われて仕方なく後ろ姿の写真だけ許可した。その後色々質問されて答えた。

チラッとメモを見たら、スポーツインストラクターの中で特に女性客の予約数が多いイケメンと書かれていた。いや、男もいるし…シニアの方もいるが、女性目当ての雑誌なので黙っていた。

取材を終え、いつも通り仕事をした。

仕事を終え、珍しく早く帰れた。
途中、見た事ある背中を見つけて声を掛ければ、色素の薄い髪が目立つ少年。いつだか聞いた話によると、アルビノだそうだ。

彼は、コンビニでおにぎりを買いに行った帰りだと話した。流石に少ない。栄養が足りないので心配になる。何かと気にかけてしまい結果、夕食に誘った。

最初は遠慮されたが、今では小さな声で感謝されるようになった。お礼がしたいと言われたこともあったが別にこっちが好きでやっているから、別にいいと言った。

そして、夕食をご馳走した後に玄関前でお別れした。

後は、俺の自由時間を過して寝るだけ。
そう言えば、桜の季節になる。
どこかで花見できたら良いな。