2人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女が去るのを見届けたように『さわさわさわ』と音がして、先程まで満開だった花が姿を消した。
───
────
『泣かないで、辛い想いをさせてごめん。
灰色だった僕の世界は、キミに出逢えたて世界が輝かしい色を射した。
─── キミを愛し、キミが愛してくれて
僕はこの上なく幸せだった。
僕の躯は捧げる事が出来ないけれど、
代わりにキミを慕う気持ちを"慕意(シタイ)"としてこの櫻に捧げるから………
だから、
だからもう、立ち止まらないで、前を向いて。
─── キミはキミの為に幸せになって。
キミが望むなら僕は何度だって涙を拭ってみせるから、
───── 約束するよ。
だから、笑って!笑顔を絶やさないで。
──── いつまでもキミの幸せを祈っているよ』
最初のコメントを投稿しよう!