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これはすでに想定済みだ。今までの経験で、彼女が私を嫌って陥れようとしていることも、知っているし、彼女の発言もすでに想定済みである。
私には特殊な能力があった。3秒後の未来が見えるのである。たった3秒なので、何も役に立たないのだが、最低限の危険は回避できる。だが、数時間後、数日後となるとなかなか回避できなかったので、このお局様の大女には、さんざんやられたものだ。お局様は、40代半ばで足で稼いできたたたき上げの営業職女性だ。しかし、噂によると、若い頃はかなり枕営業もという噂もあった。しかし、女も40ともなればそれもままならず、それに、この時代にそんな古い営業スタイルは通用しない。
しかも、この女性、パソコンに対しては苦手意識が強くて、自分から習得しようとはせずに、全て事務処理は若い世代の人間に押し付けていた。いったい自分のデスクで、日がな一日何をして過ごすというのか。それでも、会社は彼女をクビにすることなどできない。
コンプレックス、焦り、そして彼女の中にはいろんな嫉妬が渦巻いている。それゆえ、若い世代に対しての嫌がらせは、日々度を越して行き、特に3秒後の未来が見え、失敗も少なく若い私に対しては、なんとか陥れたいという意図をビンビン感じるのだ。
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