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「桃太郎さん。わたくしが、きびだんごを食べてしまったことですし、わたくしを一緒に鬼ヶ島に連れていってはくれませんか?」
「桃太郎!こんなやつは一緒に連れていってはいけないワン!」
「犬、お前には言ってない。わたくしは、桃太郎さんに言っているんだ。」
「う~ん。きびだんごも食べられてしまったし、わざわざ君の方からついてきたいというのならありがたくお供してもらおうかな。」
「ダメだって、こいつを連れていくのは!こいつは策士です。ずる賢いので最後にお宝を独り占めするかもしれないワン。」
こいつのせいで!僕は、こいつのせいで!
「僕の昔話を聞いてくれワン。」
昔、美味しい饅頭屋があって、そこは、1年に1回しか、その店を開けないんです。
その店を食べようと僕は饅頭屋に並ぼうとしたら
こいつが、僕の前にいた!
「よう犬!のんびり屋は、早起きもできんのかのお?」
「な、何を!」
この一言がきっかけで、僕と猿は喧嘩になったんだ。
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