坂崎手芸店にようこそ

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「あっ、どーも」 「どーも。良かったら、上がってよ!」  おかしい話だけど、おれはすごく自然に挨拶して、そいつ、坂崎保も、当たり前の顔して挨拶を返した。  ふっと笑いながら、おれは階段の一段目に足を掛けた。  それは、満ち足りた高校生活の第一歩だった。
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