第1章

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 その夜、私たちはゴミ袋いっぱいのソメイヨシノの花びらを持って、サトシを連れて桜塚公園へ向かった。  幹肌のゴツゴツした大きな枝垂れ桜は、濃い花びらを腕いっぱいに咲かせ、そのいくつかを、ひらひらと地上へ落としていた。
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