第1章
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「だから、挙式は、私の中で良いイメージがないの」 智は「う~ん」と唸りながら、私のために白がゆを作り始めた。 小さなキッチンから、生姜風味の美味しそうな湯気が昇った頃、智が振り返った。 「じゃあ、結婚式は二人だけでしようか。やっぱり、ウェディングドレスの小春は見たいから」と、照れたように笑う。 あの日、私は「幸せだな」と、思った。 智との穏やかな未来を思うだけで、ほんのりと幸せだった。
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