美少女

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何とか学校に辿り着き、教師ともろもろの話をして、今は教室の中。 「はい、席に着けー 突然だけど、今日転校生が来てる。 ほら、自己紹介して」 担任に肩を軽く叩かれて教壇の後ろに立ち、先に黒板に自分の名前を書く。 人前で話すとか苦手だけど、ちゃんと言った方がいいよな…印象とかあるし…。 「…えっと、初めまして。 今日転校してきた久遠碧(くどうあおい)です。 よろしくお願いします」 言い終わると同時にお辞儀。 その直後にクラスメイトからの拍手。 顔を上げてふと、窓際の一番後ろの席が目に入る。 あの子は、さっきの…! 朝、曲がり角でぶつかった美少女が同じクラスメイトだなんて今どきアニメじゃやらないであろうこの展開。 「お前の席はそこの一番後ろの席だ」 普通、空いてる席なんて存在するはずないのに何故か空いてる一組の席。 しかもそこはあの女の子の隣。 担任に促されて、そこへ歩き出す碧。 席に着き、鞄を机のフックに提げて一息つくと、隣の席の女の子が声をかけてくる。
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