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アイドルオタクがあの紙袋の持ち主だと夢路が鑑定すると、その後近衞は調べたいことがあると言って夢路と別れた。今回の捜査協力には報酬がもらえるらしいが、これから上司と掛け合ってから金額はまた連絡すると言われた。
夢路は車で近くの駅まで送ってもらい、洋菓子屋でケーキを購入して、電車に乗って病院に向かう。
病室で雪路は兄が近衞の捜査に協力することに難色を示したが、「兄さんの好きにすればいい」と止めたりはしなかった。
夢路はケーキを食べながら双子の弟と雑談をして、「じゃあ帰るわ」と部屋を後にした。
エレベーターの前にあるナースステーションに顔を出すと、「あー望月さん!」と数人が夢路に近寄って来た。
「あの、これいつも弟がお世話になってるんで」
「わぁ~いつもありがとうござます~」
「いつも長居をしてすいません。弟にも毎日来てウザいって思わてるかも」
「そんなことないですよ!私達も毎日でも望月さんの顔みたいですもん」
「あはは。そう言ってもらえると嬉しいです」
夢路がニッコリとほほ笑むと、女性たちはほぅーとため息をつきながらその顔に見とれた。
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