⑤ 尋問

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アイドルオタクがあの紙袋の持ち主だと夢路が鑑定すると、その後近衞は調べたいことがあると言って夢路と別れた。今回の捜査協力には報酬がもらえるらしいが、これから上司と掛け合ってから金額はまた連絡すると言われた。 夢路は車で近くの駅まで送ってもらい、洋菓子屋でケーキを購入して、電車に乗って病院に向かう。 病室で雪路は兄が近衞の捜査に協力することに難色を示したが、「兄さんの好きにすればいい」と止めたりはしなかった。 夢路はケーキを食べながら双子の弟と雑談をして、「じゃあ帰るわ」と部屋を後にした。 エレベーターの前にあるナースステーションに顔を出すと、「あー望月さん!」と数人が夢路に近寄って来た。 「あの、これいつも弟がお世話になってるんで」 「わぁ~いつもありがとうござます~」 「いつも長居をしてすいません。弟にも毎日来てウザいって思わてるかも」 「そんなことないですよ!私達も毎日でも望月さんの顔みたいですもん」 「あはは。そう言ってもらえると嬉しいです」 夢路がニッコリとほほ笑むと、女性たちはほぅーとため息をつきながらその顔に見とれた。
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