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「そっか…。まぁ俺の力が役に立ったなら良かったよ」
「うちの係長の坂田警部に相談したら、情報量はこれぐらいでどうかと言われた」
赤信号で停止した合間に近衞はポケットに入れていた紙を夢路に渡して来た。
「え!?こんなにもらっていいのか!?」
「事務所のHPに載っていた依頼料より多くはしといたけど。足りるか?」
「足りるどころかもらい過ぎなぐらいだって!ってか、上司に俺の事何て言ったんだ?」
「そのまま鑑定事務所に依頼したことを話したが?」
「…それ信じたのか?」
「係長は信用してくれて、実際目撃情報を調べ直したらその線が濃厚だと先輩達も納得してくれた」
「そうなのか…。まぁいいや。んで今日はどこに向かってるんだ?」
夢路は上機嫌で運転席の近衞に質問した。
「第二の爆破事件の容疑者に上がってる男だ。そいつがイベントでお前が目撃した帽子の男と同じか面通しと、鑑定をして欲しい」
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