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キャ「しかし、これは私たちでは決めることが出来ません。転生するかしないかは貴方が決めて下さい。断われば、そのまま天国へと誘いましょう」
そう言われて異世界で生きたくないとは言えない。寧ろチャンスだと思う。今までは浅頼以外誰も話しかけて貰えず、友達もいない。だったら、違う世界で作ればいいじゃない。そんな安直な考えだが、今の輝央にはそれしか頭にしかなかった。勿論、浅頼の巻き込んだのは申し訳ないとずっと感じているが。
輝「この好機を逃すわけにはいかない。転生させてください」
そう断言すると、キャレトファンは安心したかのように胸を撫で下す。
キャ「その言葉を聞けて喜ばしい事です。では、その世界について教えます。娘が管理する世界はあなた方が知るRPGの世界と大差ありません。あの娘は地球のゲームに熱中していまして、特にポ○○ンにはまっていました。そこであの娘は、新しい星の管理者となり、○ケモ○の基礎ステータスを参考にしてド○○○のような世界になりました。レベルという自身の成長を表すモノもあるみたいです。何でも制限があるとかないとか」
まさかあの子供って、コンビニにあるあのカードを買いに行ってたのか?つか、ゲーム参考にし過ぎじゃね?
キャ「それでなのですが、あの娘の非礼を私の方からさせていただきますと、あなた方に一つ神の祝福を与えたいと思います。何を望みますか?」
一つだけか。もちろんモテモテを貰いたいが、○ラ○エの世界じゃ多分真っ先に死にそうだ。だからと言って、レベルカンストは流石に俺TUEEEEみたいで何かヤダし…そうだ!
輝「では、『戦闘数がレベル』でどうでしょうか?」
これだったら、モンスターの戦いで買っても負けても逃げても、レベルが上がる。俺、結構頭いいかも?
キャ「分かりました。では、貴方に授けましょう」
キャレトファンはブツブツと呪文らしき言葉を唱え始め、俺の足元から光が立ち込める。
キャ「完了致しました。それでは、神の祝福を」
そう告げられ、俺はその世界へと転生した。でも、大事な事を聞き忘れていた。俺って何処からスタートなの?
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