何故僕が振られなければならない

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 昼休みに僕は誰もいない屋上で寝ころんでいると突然ドアが開く音がした。だが、僕はそんなことは気にせず今日も晴れてる青空を見上げていた。その青と白の世界に黒い影が入り込んできた。 「あ、ピンクだ」  僕が色を言うといきなり足蹴りをサッカーボールのように頭部にくらい上体を起こす。色を見たときに誰だか薄々気付いていた。 「ちょっと、あんた!呼び出しといて私のスカートの中覗かないでよ」  後方から聞こえる年齢にそぐわないロリボイスを聞いてそれは確信に変わった。この人は学園一のロリっ娘、塚原先輩だ。だが、僕はこの人を呼び出した覚えがない。どういうことだ? 「すみません。先輩。いきなり色を言ってしまって」  僕が立ち上がり、2周り小さい先輩を見下ろした。やはり、学園一のロリっ娘は小さかった。 「ちょっと!何見下ろしてるの!私小さくないんだからね!」 「キター!先輩の決めゼリフ!まさか生で聞けるとは思ってませんでした」  
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