何故僕が振られなければならない

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「今日は寝てないの?」  僕の隣でゆったりと言う声に俺は立ち上がる。昼休みの終わりそうな時に来た声の主に何時にない違和感を感じた。 「今日は遅かったんだな。どうした小浪?」 「いや~ちょっと机の方で寝ててね」  小波は笑みを浮かべて自身の後頭部を撫でる。小浪は僕の後輩で唯一のお昼寝友達だ。だが、机の方で寝てたのにどうしてこっちに来たのだろう?さっきから何か変だ。 「なあ、小浪。どうしてここに来たんだ?」  僕が訊くと小浪は困惑した表情になった。だが、すぐにいつも通りの笑みをごまかすように浮かべていた。 「やだな~先輩。あたしは先輩のために来たんだよ?」  小浪が僕に言うと2歩下がった。僕のために来た?ますます話が見えなくなる中、小浪は深呼吸をしてからこの霧にかかった物語を終わらせた。
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