夢のような現実

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あの日から、先輩の髪を乾かすのが日課なった 正直嬉しい 相変わらず口数の少ない俺たちではあるが、今では乾かす時に背を預けながら、本読む先輩に忍耐力を鍛えられている でも俺に心を開いてくれているようで、このまま死んでしまいたいと思う 俺キモイ そしてあらかた世界のあり方や、言葉などを理解した先輩には一般常識を俺が教えている 今日は基本的な魔法のことだ ソファを背もたれに座りながら、紙に書いて説明する のぞき込む先輩の髪から、同じ匂いがするのは結構クルもんがある 「魔法ってのはまず、体内にある魔力血っていう、血と同じように身体中を流れるもんと、空気に混じってる魔力ってのを使って出来るもんなんです もちろん先輩にもあります んで、その魔力には属性って言うのがあるんです 基本は火、水、土、雷、風、闇、光の七つ その中でも闇と光はレアですね また特殊属性として音や重力、時などが確認されているらしいですけど、一時代に一人いればいい方ですね それでこの魔力血の属性がいわゆる自分の属性ですね そして魔法を発動する際は、その魔力血の波長の合う同じ属性の魔力が寄ってきて 、力を増幅することで魔法が発動するんです」
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