お出かけ

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怯えてるのかローブを外さない少年 服もボロく敗れた服の奥には傷跡も見えるし、所々布に血が染みているため、恐らくいじめのようなものにあっているのだろう 「はぁ、おい、俺を見ろ」 恐らくその原因は少し出ている髪の色が原因なのだろ 人は常識から外れたものは讃えるか、蔑むかのどちらかだからな ま、俺はどっちも味わったけど 少年にだけ認識阻害がかからないようにし、少年の前にかがみ、目を合わせ、ローブのフードを少しつまみ髪と目を見せる 「・・・っ!あ、あんたも、忌み、子?」 も、って言うことはそう言われてきたんだよな せっかくいい能力もってんのにもったいない 「違うわ、俺もお前も忌み子なんかじゃねえよ」 でもどうすっかな、こいつ このままだといつか暴走しかねないしな かといってこの国任せんのもなあ 「家に連れて帰ればいいんじゃないか?」 俺の後ろで佇んでいた先輩が思いついたようにいった 「あ、それいいな、先輩にもどうせ教えるし同時進行でいっか」 ってわけで 「おい、お前着いてこいよ、どうせここにいてもろくな待遇は貰えないぞ」 「僕、一緒だと、迷惑・・・かける」 「てめえみたいなちびっこ一人増えたところで、対して変わんねえし そう思うんなら、早く力つけて俺らの役に立て」 「俺も魔法初心者だから一緒に頑張るぞ」 少年の頭をレイさんがグリグリ撫でれば嬉しさを噛みしめるように笑いながら涙を流した
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