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それから泣き止まない少年を先輩が抱き抱え、ギルドへやってきた
道中話を聞けば少年はラックという名前でまだ7歳
親は喧嘩していた奴らの魔法の流れ弾に当たり死亡してしまったようだ
それでもラックの深緑の髪と青い目を怪訝に思い、育児放棄状態だったようで別に悲しくはなかったと言っていた
両親はどちらも水属性のようで深緑の髪の子供が産まれ喧嘩が耐えなかったのだろう、浮気だとかなんだとか
さらに深緑の属性は実は公表されていない
恐らく国の中でもかなりの極秘情報として隠されているだろう
見つかれば城に幽閉され実験三昧の日々が容易に想像できる
レイさんに抱き抱えられたラックにも同じくローブをかけ、今はぐっすり眠っている
ちなみというとこのローブは四つしかない
俺の特性ローブで攻撃の遮断などもしてくれる超優れものだ
まあ素材に世界樹の葉の繊維を集め何日もかけて作っただけあって、正直これあれば病気や寿命以外で死ぬことは無いんじゃないかと思っている
世界樹はこの星の象徴であり、命だ
世界樹が枯れれば自然は力を失い、世界は荒野になり果てるだろう
そして新しく若葉が生えれば世界に緑が溢れかえる
だが世界樹寿命は長寿で有名な龍やエルフよりも遥かに長く、見聞を見ても恐らくまだ2回か3回くらい、ようは10億年に1回あるかないかくらいだ
本来この世界樹は精霊王が守っているため人どころか妖精ですら入るものが限られるほど大事に守られるいるのだが、まあいろいろな所に網を張り巡らせてるのだ
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