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朝起きて、日課の散歩しようと扉を開けたら、扉の横に持たれかかるように寝ていた先輩
とりあえず寝ている先輩をベッドに下ろし、椅子に腰掛けた
この先輩は、俺がこの世界に来る前に居た、学校の先輩だ
俺はこの時、一匹狼とか言われる分類でとにかく人と絡むのが嫌いだった
そのせいもあってか千人殺しの血の悪魔とか、だっせえ名前付けられたり、知らねえやつに喧嘩吹っかけられたりと、だるかった記憶がある
そんな俺に唯一絡んできたのがこの先輩で、学校では風紀委員長として名を馳せていた
それだけではなく、頭もよければルックスも良く、運動まで出来てしまう完璧人間なのだ
こんな人気者の先輩が俺に近寄るだけで、その取り巻きにも囲まれるわ、ちびっこ共にも喧嘩売られるわ散々な日だった
まあ人柄自体は俺と似たところはあった
1人が好きで、本を読むのが趣味で、騒がしいのが嫌いなところとか
でも先輩はとにかく根っからの善人であり、カリスマ性があり、冷静な判断できる、とにかく凄い人だった
たまに2人になった時の無言の空気は重くなく、むしろ心地良かった
ああ懐かしいな、としみじみしてしまった
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