26歳になりました

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朝起きて、日課の散歩しようと扉を開けたら、扉の横に持たれかかるように寝ていた先輩 とりあえず寝ている先輩をベッドに下ろし、椅子に腰掛けた この先輩は、俺がこの世界に来る前に居た、学校の先輩だ 俺はこの時、一匹狼とか言われる分類でとにかく人と絡むのが嫌いだった そのせいもあってか千人殺しの血の悪魔とか、だっせえ名前付けられたり、知らねえやつに喧嘩吹っかけられたりと、だるかった記憶がある そんな俺に唯一絡んできたのがこの先輩で、学校では風紀委員長として名を馳せていた それだけではなく、頭もよければルックスも良く、運動まで出来てしまう完璧人間なのだ こんな人気者の先輩が俺に近寄るだけで、その取り巻きにも囲まれるわ、ちびっこ共にも喧嘩売られるわ散々な日だった まあ人柄自体は俺と似たところはあった 1人が好きで、本を読むのが趣味で、騒がしいのが嫌いなところとか でも先輩はとにかく根っからの善人であり、カリスマ性があり、冷静な判断できる、とにかく凄い人だった たまに2人になった時の無言の空気は重くなく、むしろ心地良かった ああ懐かしいな、としみじみしてしまった
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