笑顔のために

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代償としてーーをあげたが、想像以上の変化に思わず口角が上がった 最近は嬉しいことばかりだ まだ時間はあるので土地神様に挨拶をと思い森に進んでいく 家から森の中心まではかなり遠い 足に魔力血を集中させることで瞬発力をあげ魔力を纏うことで速度をあげれば20分ほどでついた 魔力を大量に消費した後なのを忘れ飛ばしたため少々息切れが激しい それにしても近くに来れば草原付近とは比べ物にならない美しさに息を飲む 空気は澄み渡り、流れる川は底が見えるくらい透明で、川辺に咲く花は色とりどりで幾枚もの花弁を綺麗に咲かせている 中心に生えている小さな木 背丈は俺より少し小さい それなのに他の木よりも凛と美しく、一際離れた雰囲気を出している 「お初にお目にかかります?」 『 あれ、ばれた?』 突如現れた中学生くらいに見える少女 この土地の土地神だ 「この度はこのような地にお越し頂き感謝申し上げます」 帝王の時と同じように紳士的対応をする 『 やめてちょうだいよ、むしろあなたの力と願いのお陰で私みたいなひよっこでもこんな短時間でここまで作りあげられたんだから むしろ私が感謝したいわよ』 困ったようにいう彼女は実体はなく、普段は木の中で生活し、土地力を貯めるのだと言っていた このように姿を持って現れるのにも力を消費するらしく滅多に出てこないらしい そして、魔物の話を聞けば俺が安全を望んだかららしい ちゃんと聞いてくれてんだなと少し感激した 少し話して少女は木に帰っていった 土地神のルールとか教えて貰って俺も満足だ・・・ 帰りは少しスピードを落とし、消費を抑えて帰った 着く頃には丁度日が沈む頃で、ラックもレイさんも練習を終え戻ってきたところだった ちなみに家の周りには視覚を操る結界を張っているため、2人にはまだ変わった風景を見せていない 妖精達は気づいていたようだが・・・ 全部終わったら驚かせてやろう と少し浮き足気味な俺にレイさんは変なものでも見る目で見てきたが、そんなもん気にしてやんね
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