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やはり無難なのは魔法陣だよな
先輩はまだ目を覚まさない
起こさないように大きいテーブルを出して、本と紙を広げた
魔法陣は簡単に見えるが実はとても複雑だ
線一本を間違えただけで発動しなかったり、全く別物の魔法陣になる場合もある
簡単なものなら子供でも出来るが、難しくなるほど幾つもの魔法陣を組み合わせ、重ねていく必要がある
その重ねる作業にもミリ単位の精巧さが求められる
だが俺はこの世界での学園時代に、余った時間を使い勉強したおかげで、ある程度は出来ると思っている
考え方としては転移魔法陣の次元、世界をまたぐバージョンと思えばいい
ちなみ魔法陣を記入するもの、主なのは紙だがそれもこだわりが必要になる
複雑なものほど力の強い魔法陣となり下手にテキトーな紙書いたりすると力に耐えきれず大爆発を巻き起こし兼ねない
そんな訳で、俺が持ってきたのは今持ってる中でも最高級の紙、というかは分からんが龍の鱗で作られたものだ
正直次元を超えるとなると、これでも耐えられるか心配なところだが・・・
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