第一章

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酪農家の骨 北海道の火葬場で実しやかに話されている噂 仏さんを火葬すると焼き上がりには個人差がでる。体が小さい人よりは大きい人の方が多く骨が残るのは当然ながら、食生活も反映されているようである。 普段から牛乳を飲んでいる酪農家の仏さんはカルシウムを普段から摂取しているためか焼きあがった骨はしっかりしているとか。 牛乳が大好きだった90才過ぎの酪農家のおじいさんを火葬した際、その骨はま るで小学校の理科室にある骨格標本のようだったという。 普通90才の高齢ともなると骨粗鬆症になり、焼くと亀裂などが入るのが普通なのだが、その骨は太くしっかりしておりヒビ一つ無かったという。そのせいで骨が骨壷に入らなかったため、割ってどうにか収めたという。 現代人の骨には化学物質が蓄積し、焼き場の火に赤やら緑の色が付くという話があるが、食生活は骨に表れるようである。
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