第1話

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「呪力に命を奪われる前にあんたが食い尽くしちゃったのかな……死のリスクを背負ってた奴が生き残るなんて、なんか皮肉だね。ところで、あんた今―」 「…はい?」 「いや、まぁいいや。それにしても、そんな強力な呪いに喰われてたなんてビックリだわ」 「…え?」 「ん?」 「いやあの…僕への罪状って、呪いの件じゃ?」 「いや、全然?」  「え?」 「あんた 最近古文書を読み漁ってたでしょ? 声に出して?」 「あ、ちょっと調べものをしてて、集中すると無意識に声に出してることは―」 「それそれ」 ヒトミはヴィムに指を差した。
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