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それから数日後に宴が開かれた。
皆の酔いも回った頃、ヴィムが不意に夜風に当たりたくなり、浜辺に行くとマトフがいた。一人でどっかり座り込んで酒をあおっていた。
「よう少年? 飲んでるかぁ? くくく」
「もう飲んで大丈夫なのかよ?」
「はは、まぁ酒が薬代わりよ」
「そんなこと口に出す奴、初めて見たぞ?」
「いや、でもだいぶマシになったぜ? ありがとな?」
「まだ、かなり顔色悪いぞ?」
むしろマトフの目の下は前より黒く、落ち窪んでいるように見えた。
「お前も飲むか?」
「え、やった! いいのか? 大人は飲ませてくれないんだよ」
ヴィムは小躍りした。マトフが尋ねる。
「お前、話が分かるな? 歳は?」
「10才」
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