第3話

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「ああ、言葉は全然通じないし。無愛想で、たまに意味不明の行動とか取ってくることもあるけど、基本良くしてもらってる」 「あの褐色の、妙な模様を施した奴らか…確かに、島で何度か見かけたが――この宴には、それらしい奴らは参加してねぇな?」 「最初っからそうだよ。必要最低限の交流以外は絡まないんだ。でも―」 「くっくっ」 マトフは含みのあるような笑い方をした。 「何だよ?」 「そいつらと、共同生活なり共同作業をしたことは?」 「だから、住み分けてんだよ。ウチは、サバイバルに慣れてる人たちも多いし、木の上に作ったシンプルな家だけど、慣れれば―」 「そいつら、自分たちの生活や習慣に立ち入ることを極端に拒んでねぇか?」 「そうだけど、それについてうちのリーダーたちは、あっちにはあっちの生活があるからって言ってたぜ?」 ヴィムは段々ムキになってまくし立てた。 「まぁ島に打ち上げられて、困ってた所を、食い物とか分けてもらったし、今でもたまに狩りの獲物とか木の実とか―」 「くっくっ」 「何だよ?」 「いや、なるほど。そういうことか。ところでお前ら、ここを出てく気はねぇのか?」 「それも考えてたらしいけど、人知れず暮らしてくには、結構うってつけで快適だからって、原住民たちとも衝突がないし」 「ふっ…くくくっ」 「だから何だよ、その笑い? 何がおかしいんだよ!?」
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