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賞金首の一人があごでしゃくった。
「上だな……誰かが移動してる気配がする」
「バカが、ハチの巣にしてくれって言ってるようなもんだ――」
一人の男が速やかに窓際に向かった。こういった対応には慣れている感じだ。窓を全開にし、素早くライフルを構えて、身を乗り出す。
「死ねッ」
ワンショットを繰り出した。
皆、固唾をのんで見守っていたが、その後のリアクションがない。
近くで見ていた一人が、しびれを切らし声をかけた。
「おい、どうした? やったのか?」
すると、次の瞬間―
その男が窓際から中央に蹴り飛ばされ、吹っ飛んできた。もはや、男の顔に生気はなく人形のようにぐったりしている。首を深く掻っ切られていた。
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