第1話

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一同が騒然としていると、さっきの声がした。 「あーあ、狙い撃ちしてくれって言ってるようなもんじゃん?」 続いて窓から、女がするりと入り込んできた。 「ふんふーん、よっと―」 彼女は身軽そうに着地した。今しがた、平然と人を殺したようには見えない。 比較的整った顔立ちをしているが目は鋭くキツい。両手に妙な金属製の平べったいリングを持っており、その片方が血でべっとり染まっていた。外側が刃物になっているようだ。 「だいたいモグリとかさぁ……力のある賞金稼ぎなら、こうやって正面から堂々ブッ殺しにいけば済むわけだし、ねー?」 「ねー?」と先ほどまで責められていた青年に向かって繰り返したが、たじろぐばかりだった。 「てめぇ、誰だ!?」 「何だいきなり入ってきて!?」 賞金首たちは息巻いた。
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