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一同が騒然としていると、さっきの声がした。
「あーあ、狙い撃ちしてくれって言ってるようなもんじゃん?」
続いて窓から、女がするりと入り込んできた。
「ふんふーん、よっと―」
彼女は身軽そうに着地した。今しがた、平然と人を殺したようには見えない。
比較的整った顔立ちをしているが目は鋭くキツい。両手に妙な金属製の平べったいリングを持っており、その片方が血でべっとり染まっていた。外側が刃物になっているようだ。
「だいたいモグリとかさぁ……力のある賞金稼ぎなら、こうやって正面から堂々ブッ殺しにいけば済むわけだし、ねー?」
「ねー?」と先ほどまで責められていた青年に向かって繰り返したが、たじろぐばかりだった。
「てめぇ、誰だ!?」
「何だいきなり入ってきて!?」
賞金首たちは息巻いた。
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