店空の白ラピタ

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★ あらひは食品売り場の陳列棚がある所へ移動してみてビックリしまひた。 だって、『売り切れました』とか、『仕入れ待ちです』とか、そんな手書きのポップばかりで、食品売り場の真っ白な陳列棚、何にも食べ物が陳列されていない有り様を目の当たりにしたからみたいな。 「お店にある真っ白な食品売り場の陳列棚、あんまりにも来客なくて売り上げなくて、お金無いから仕入れようにも食品を仕入れること出来ないから、訳ワカンナイ手作りのガラクタしか陳列できない有り様のお店みたいな?」 いやはや、加えて暴露ばなしするなら、食品売り場にある真っ白な陳列棚、チリやホコリがワンサカかぶっていて灰色に成り下がり、もう、どんだけの長期間をも、この訳ワカンナイ店内にて一切の食べ物が陳列されたことないんだか、メチャクチャ判り易い有り様になっていまひたです。 ↓ 買おうにも 買うもの無いよ このお店 空っぽな店 ラビタ商店 ↑ 「あ、しまった……あらひ、また一発ギャグを思いちゃったじゃんか……」 そう、また腹ペコ娘は一発ギャグを思いついてしまったのでした。でも、あまりにも下らないオヤジギャグ過ぎて、誰かに言ったなら、もう、間違いなくサルスベリの幹に負けない位にスベリまくりんするだろうと思い悩み、せっかく思いついた一発ギャグではありましたが、とても他人様には言えず、かれこれ半年ばかりもモンモンとしまくりて暮らしていました。 でも、また腹ペコ娘は我慢仕切れなくなったのか、草木も眠る丑三つ時、真夜中なので閉店している閑古鳥が鳴きまくりな店舗の前に行き、人っ子一人居ない暗闇の中、腹ペコ娘はその『ラビタ』という名の店舗に向かって叫びました。 「店空の白ラビタぁー!! ああ、スッキリしたわ……テヘ、ペロ」 めでたし、めでたし。 ★image=504428827.jpg
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