第10話

九章 監獄の赤い燭

･
浮かせた両膝が強い刺激にカクカクと震えていた。何度も果てを迎えたキュバスのそこは真っ赤に腫れ上がり白く濁った汁を滴らせる。

「くくっ、逝き(生き)地獄とはまさにこのことだな」

感じやすい敏感な肉芽はまるで茂みから頭を出した蛇イチゴのように真っ赤に熟していた。

「ちょうどいい…お前が食ってやれ」

その言葉に両太股を旋回していた鎖のヘビはピタリと動きを止めると蛇イチゴのような肉芽に食い付くように巻き付いた。

鎖の穴に肉芽を囲いこさぎながら刺激を送る。

食うような動きを繰り返して鎖のヘビは肉芽を捻り、巻き付いては鉄の間に挟んで押し潰す。

トグロを巻きそこだけを集中的に刺激されキュバスは恍惚の表情で悶え続けた。

腫れきった肉芽の頭の皮は薄く伸び、今にも弾けんばかりにせりだし紫色を帯びている。

グレイは長い自分の中指を口に含むと唾液でたっぷりと湿らせる。

そして巻き付いた動く鎖から頭を覗かせるその粒の表面を小さく揺すぶった。

「ああっ…すごっ…ンンｯ…」

キュバスは唇を噛むと声を凝らして腰をせり上げる。
そのせいで一段と肉芽が皮包から押し出されツンと高く上を剥いた。