十章 甘い棘

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・ 挑発的にグレイはルナを見つめる。 からかいながら何処かしら今の状況を楽しんでいるように口元を緩ませると、グレイは手にしていたシャワーをルナの秘部に当てた。 「やっ…ああっ…」 強い水飛沫の刺激にルナの腰が浮く。 声を堪え唇を噛む表情を楽しむようにグレイはシャワーを揺らしルナの肉芽を犯した。 いくつもの細かい水の鉄砲が、当たったり外れたりと肉芽を揺すぶる。 ルナは初めての快感に躰を熱くしていた。 「あぅっ…」 もどかしい疼きが何度も押し寄せる。ただひたすらにシャワーを押し当てては遠く放したり、グレイは悪戯な行為を繰り返し、ルナの快楽を弄んだ。 責めくる痺れ。触れてもいない肉芽が充血して固くなっているのが自分でもわかる。 ルナは自然と片足をもたげていた。 グレイはその仕草を見て口端でほくそ笑むとシャワーの勢いを強めた。 「ああっ…」 「これで果ててみたいか?」 シャワーを当てながら首筋に潜ると掠れた声で囁く。耳たぶが甘く痺れ背筋がぞくりと沸き立つ。 「あうっ……っ…」 気持ち良すぎて言葉が出ない。強い刺激に腰がふらつきながら、それでもこの水の勢いを浴びたいと躰が欲している。
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