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やっとのことで寝室へ着くと、陽太を押し倒すようにのし掛かって、カーゴパンツの前をくつろげた。下着に手をかけているとそっと肩をつかまれ、関谷は何事かと顔をあげた。そこには少し困ったような顔。
我にかえると飢えたように彼を求めていることに気付き、羞恥で真っ赤になった。
「……ごめん」
「ちゃうって。積極的なんはうれしいけど……ええの?」
「なにが?」
「オレ、シャワー浴びてへんよ」
こんな状態になっても、関谷を気遣ってくれる彼をますます愛おしく思う。
「いいんだ。今すぐ……陽太くんがほしい」
「せやからそんな拓斗さん、反則やって」
彼の手が関谷の頭を抱え、中心に導いた。根本から舌を這わして、先端のエラから全体を覆うように咥える。
上ずった微かな声が聞こえることがうれしくて、夢中で舌を絡めた。じゅぽじゅぽと音をたてて陰茎を上下に愛撫するたび、彼のものは硬さを帯びてくる。
「ふっ、あっ……や」
彼が関谷の後ろを探った。口淫をしているだけで触られてもいないのに、先走りがとろとろと垂れて後孔まで濡らしている。
彼に見られていると思うと、そこがはしたなくひくついた。
「はあ……もう限界や」
がばりと押し倒されると、貪るようなキスが降ってきた。
唇をこじ開けられ、熱い舌が絡まると、それだけで酩酊しそうになる。
「ん……あっ! やあっ…… 」
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