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 達したばかりだというのにまったく容赦がない。うれしげにささやかれながら、深いストロークで穿たれるたび、頭の奥で火花が散った。 「あ、あ……、んっ…………よう……たくっ」 「オレも……いきそ」  中で彼のものがどくどくと波打っている。白濁を放たれている感触に、身震いしながら陶酔した。 「もう、離さへんからな…………オレのもんや」  深く口づけられながら、はじめて見せられた彼のむき出しの独占欲に恍惚となり、関谷の意識はそこで途切れた。 「大丈夫……?」  ぼんやりとしたままの関谷は、気遣わしそうにのぞき込まれて、先程のことを思い出した。夢中になるあまり、相当な痴態をさらしてしまったような気がして再び布団をかぶる。 「どうしたん、拓斗さん」 「……はずかしい」 「なんで? かわええよ」  耳元でちゅっとキスを落としながら、かわいい、かわいいとささやかれる。くすぐったさに身をよじりながら自分が年上であることとか、経験が浅いこととなど、どうでもよくなってくる。 「それに、拓斗さんのそんな顔、オレしか知らへんしな。こればっかりはあの専務さんも知らんやろ?」 「……なんで専務が出てくるの?」 「仕事やから仕方ないって言い聞かせてるけど、ほんまはオレ相当妬いてるで」 「そんな……陽太くんの方がプロのミュージシャンで、すごい仕事をしているのに」     
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