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ブスな風俗嬢にもプライドはある
また、この街に来てしまった。あの風俗街は私の財布の金を奪うばかりなのにインタビューしたって何も出てきやしない。まぁ、白い液体が出たのは言うまでもないがこれは自分の話であってあっちからはなにも出てこない。さっき自分から液体を出したと言ったがライターも体験することで語れることがたくさんある。なので決して仕事をしてる気持ちは忘れない。それはそう、プロフェッショナルなのだ。
今日は会社を抜け、あの街で風俗店の客の入りを近くの喫茶店で観察する。するとある異変に気づいた。
「なんだあの店…この二時間で客が一人も入らんぞ。キャッチの人も愛想が良いのに…」
驚きのあまり一人なのに重く凄まじい緊張感が漂った。すると喫茶店のカウンターからダンディーな声が聞こえた。
「凄いだろぉ、あの店。…一ヶ月に五人位入れば凄い方だぞ」
それを聞いた私は驚きを隠せない。
「マスター…お会計だ。」
額には汗をかき、心臓が早くなる。
「あんたぁ、いく気かい?命がぁ惜しくないのか?」
そんなことを聞いてくるマスターを私は鼻で笑う
「マスター、私はライターなんだ風俗専門のな…私にもプライドはある。誰も入りはしない風俗でも体験をするのが一流のライターってもんだ」
まぁ、ライターとしては五流なのだが、マスターはまだ何か言いたそうな顔をしたがやめた。
「あんたぁ、すげぇよこれをやるよ…頑張りな」
「これは…」
そこにはでかでかと30%offと書かれたいわゆるクーポン券である。そこには店の名前が書かれてた。
「デッドハーレム?」
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