ブスな風俗嬢にもプライドはある

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近くに来てみればおびただしいほどの雰囲気で近寄りがたいデッドハーレムはボロい看板と他店の風俗嬢の写真だろと言わんばかりのポスターが貼ってあった。そんな私も苦笑いしか出来ず立ちすくんでいたが、勇気を振り絞り入るとオーソドックスな感じの店内と少し汚いソファーにほとんどが売り切れ中の自動販売機が置いてあった。そして何より全く人の気配がない。呼び鈴を二回押すとガタンガタンと音がして滑るように男の人がやって来た。 「いらっしゃいませ!お客様!」 なんてことでしょう。あんなに人の気配がなかった受付に目を輝かせる男性店員がいるではありませんか。 「えーと、ここはじめてなんですけど料金とかシステムとかどうなってるんですか?」 と聞いてみた。やはり客が少なくても続けられるということは相当なお値段なんだろうと予想した。しかし次の瞬間店員は驚くべきことを言った。 「こちらは30,60,90,120,180分とありましてどのコースも女の子二人付いてどんなオプションつけても構わないシステムになっています。30分800円でそこから300円ずつ上がっていきます。」 そう、このお値段は安すぎる。と言うことは最大でも2000円で済むということなのだ。おかしすぎるなぜなら普通の風俗店の相場は60分で18000位だ。2000円だと指名料とか入会金とかになる。そんな安いとこが現代にあるのかいささか疑問である。 「そんなに安いんですか?他店だったら指名料でそれぐらいですよ。」 すると店員は少しうつむいて 「うちのは…特殊ですから」 と少し濁したように答えた。それを察し私はわけありと思ったが行くことにした。 「じゃあ、90分コースで!」 そういうと店員は大きく口を開けて 「正気ですか?うちの店で初めてです30以上を頼む人」 なおさら不安になる、だが 「いってきます。」 そんなことを口に出せるのも安さのせいなのだろう 私はドアを開けてベットで待っているとこんこんとノックする音が聞こえてどうぞというと目の前に見えたものが嘘のように思えた。 一人はガリガリで肋が浮き出ており、顔がラーメンマンのような人もう一人は顔が黒くとても毛深い、オラウータンみたいな女だった。
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