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「じゃあ…幸せなんだね。
良かった」
今…幸せになっててくれなきゃ、私フラレた意味なくなっちゃうもん。
健太が幸せになっててくれて良かった。
「ミカ…
俺は今幸せだよ。
あの時はこの選択が正しかったのかすごく悩んだ。
でも…あいつのお腹がだんだん大きくなってきて、『あぁ…ここに新しい命が育ってるんだ』って思うと愛しいって思うようになったんだ。
今は家族が大切だ」
そこには私の知ってる健太じゃなくて、家族想いの父親がいた。
ホントに幸せなんだね。
「うん。
健太に今会えて良かった。
私も今は結構幸せかなぁ。
色んな意味で」
「大人になったか?
って雰囲気だけは大人っぽくなったな。
彼氏とかいるの?」
「今いない。
でも今仕事が楽しいし…って会話が大人だ!
健太とこんな風に話せるようになると思わなかった」
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